4月23日(木)、ジョイフル三ノ輪商店街の「交流純喫茶なごり」にて、絵本セラピスト・おおさきともこさんによる読み聞かせイベント「絵本の世界」と、占い師つかささんによる「お出かけ占いの館」のダブルイベントが開催されました。
当日は占い師さんの体調不良により占いは途中で終了となってしまいましたが、絵本の時間は温かく穏やかな空気に包まれ、訪れた方々の心をほぐす素敵なひとときとなりました。その当日の様子をレポートします。
純喫茶の空気に溶け込んだ、絵本の読み聞かせ

開催前から来場を楽しみにしていた方も、たまたまランチで立ち寄った方も、それぞれの形でこの時間を楽しんでくださいました。なかでも印象的だったのが、以前からなごりに通うご高齢の常連さんの姿。耳が不自由な方でしたが、オムライスを食べながら読み聞かせの場に居合わせ、絵本のイラストを目で追い、その場の空気感をしっかりと受け取っておられました。
イベント後、その方が主催のともこさんにそっとお手紙を手渡してくださったそうです。「子どもの頃見た絵本を思い出して懐かしかった」――その一言が、このイベントがどれだけ温かな場だったかを物語っています。
今回読んだ4冊の絵本
今回ともこさんが選んだ4冊は、「今の季節」「新年度」「自分らしさ」など、大人の心にもそっと寄り添うテーマが揃っていました。
「さくららら」
升井純子 文 / 小寺卓矢 写真(アリス館)

諏訪湖への週末のおでかけで、東京ではもう終わった桜がきれいに咲いているのを見て選んだという一冊。美しい写真と、温かく心強いメッセージが添えられた作品です。桜の季節の喜びを、そっと分け合うような絵本でした。
「くんちゃんのはじめてのがっこう」
ドロシー・マリノ 作(ペンギン社)

新年度に合わせて選ばれた一冊。新しい環境にドキドキしながらも、先生の温かいまなざしに導かれ自信をつけていく、くまの男の子・くんちゃんのお話です。新生活をスタートさせた方の背中をそっと押してくれるような内容に、大人もついじんわり。
「ちいさなハチドリのちいさないってき」
ウノサワケイスケ 作(イマジネイション・プラス)

中南米の民話を元に、世界的デザイナーが手がけた鮮やかな絵本。「周りと違っても、自分にできることをやる」というメッセージが、力強くも優しく心に響きます。色彩豊かな表紙もひときわ目を引く一冊でした。
「イエペはぼうしがだいすき」
石亀泰郎 写真(文化出版局)

デンマークに住む3歳の男の子の日常を収めた写真絵本。帽子が大好きで、いつも被っている姿がなんともキュート。子どものこだわりや個性を「ダメ!」と否定せず、温かく受け入れる大人の存在の大切さを感じさせてくれます。
普段から読み聞かせに関わるボランティアさんも思わず…

普段から読み聞かせのボランティアとして活動されている方も参加してくださったのですが、「絵本は読んでもらうと特に良いねー」「このまま寝てしまいたいね」と思わずこぼすほど、リラックスした時間を過ごされたとのこと。読む側の方にとっても、「読んでもらう」体験は格別だったようです。
予定してきてくださった方も、偶然立ち寄った方も、それぞれに「楽しかった」と声をかけてくださいました。
まとめ
今回のイベントは、子どもから年配の方まで、それぞれのペースで絵本と出会えた時間になりました。聞こえなくても、言葉がわからなくても、絵本のイラストと場の空気が人の心を動かす――そんな絵本の持つ力を改めて実感できるイベントでした。
交流純喫茶なごりで、また次回のイベントも開催予定です。ぜひ気軽に足を運んでみてください

